丸山光平さん

「食の都庄内」を支える庄内人 vol.10


月山高原花沢ファーム

農業

丸山光平さん



鶴岡市羽黒町は庄内平野の東南部に位置し、夏は好天に恵まれますが、冬は積雪量が多く山間部では3m以上にもなります。
そんな羽黒町で唯一、緬羊(めんよう)の飼育を営んでいる丸山さん。需要がなかなか伸びず、辞めてしまおうと思った苦悩を乗り越え、現在では、東京都の有名レストランにも出荷されるようになりました。今回は「羽黒緬羊」に情熱を注ぐ丸山光平さんにお話を伺いました。

緬羊との出会い
─ 全く無縁だった緬羊をどうして飼おうと思ったのですか。
羊

イギリス生まれのサホーク種

私は、高校を卒業してから、蔵王の旅館に出稼ぎに行っていました。大体10年間ぐらいですね。その間、蔵王で飼育されている緬羊の料理を食べていたのですが、その美味しさに魅せられたのが大きなきっかけです。また、当時は1軒に1頭、ヤギや牛が飼育されていた環境だったので、自分でも飼育できると思い始めました。
ここ羽黒地区で緬羊の飼育が始まったのは、昭和50年頃。転作が盛んになり、それに伴い私の家の周りでも畜産を営む方が増えてきました。みなさん私と同じ興味本位から始めたようですよ。初めはJAさんを通しオス1頭、メス9頭、計10頭の緬羊を福島から買ってきてスタートしました。そこから交配を進め現在に至ります。


かわいい緬羊たち
─ やりがいを感じる時はどんな時ですか。
ペットではなく販売を目的として飼育しているわけですが、生まれたての子供を見ると「かわいいなぁ・・・」と思います。3〜5月が出産ピークなので、この時期は微笑ましい気持ちでいっぱいになりますね。また、県内はじめ全国各地から「『羽黒緬羊』おいしかったよ」といった声を聞くと、頑張って飼育して良かったと感じます。
毎日元気に「メェ〜メェ〜」と鳴く声を聞くと嬉しくなりますが、やっぱり亡くなってしまうと落ち込みますね。病気にかかって次第に体力が落ちていく姿を見るといたたまれない気持ちになります。かわいい子供ですから・・・。


『羽黒緬羊』ブランド確立
─ 「食の都庄内」親善大使の奥田シェフとの出会いは何だったのですか?

出会いは奇跡でした!あるイベントで私の緬羊を買ってくださった方がいました。その方は緬羊の味に感動し、奥田シェフにその緬羊を紹介したそうです。それを食べた奥田シェフが「今まで食べたことのない緬羊だ!生産者は誰だ?!」ということで、すぐに私のもとにいらしてくれましたね。シェフ自ら来るなんて驚きました。私は飼料にだだちゃ豆の莢(さや)を与えているのですが、その飼料が他の緬羊との肉の味に違いを出していると言うことを奥田シェフは気付いたのでしょう。奥田シェフのおかげで全国に「羽黒緬羊」の名前が広まり、大変感謝しています。
ー どうして餌にだだちゃ豆を加えようと思ったのですか?
ヤギの写真。かわいい子ヤギの姿も。
友人がだだちゃ豆を生産していて、莢の処分に困っているという話を聞きました。羊は草食なのできっとだだちゃ豆の莢も食べるだろうと思い、与えてみました。結果どうなるかはわからなかったのですが、餌代が浮くという思いで始めたら良質の肉になったので、この出会いも奇跡です!
だだちゃ豆を食べさせることによって、他の緬羊と比べ特有のくせがなく柔らかい肉質になっているようです。今でも一年中飼料として与えられるよう冷凍保存しながら与えています。他に飼育しているヤギも同じ飼料を食べて育っています。みんあ元気に食べてくれるので、庄内のだだちゃ豆は莢までおいしいのでしょうね。

この美味しさを多くの方に・・・
─ 最後に、今後の夢はありますか?

夢といいますか、昔のようにまた畜産を営む方が増えてくれれば楽しくなると思うんです。緬羊で更に羽黒町を活性化していきたいですね。ちなみに、私のオススメ調理法は、塩コショウ味だけのシンプルステーキです。150gの厚さで焼いて食べるのが最高に美味しいですよ。冬にはしゃぶしゃぶがオススメです!
(取材日:2011年4月14日)

丸山光平さん  Maruyama kohei

月山高原花沢ファーム 農業

緬羊精肉の取扱店:クックミートマルヤマ
〒997-0046
山形県鶴岡市みどり町20-35
TEL:(0235)23-5246
※入荷数に限りがありますのでご了承ください

 
 
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