平田赤ねぎ

庄内のおいしい食材

平田赤ねぎ

ひらたあかねぎ

季節「秋」


山形県は全国的にみても在来作物が多く残るところです。庄内地方の在来作物で最も有名なのは「だだちゃ豆」ですが、「温海(あつみ)かぶ」「民田(みんでん)なす」なども古くからその名を知られてきました。一方で、「鵜渡河原(うどがわら)きゅうり」「外内島(とのじま)きゅうり」「小真木(こまぎ)大根」「藤沢かぶ」など地元の人々にひっそりと愛されてきた作物も多種類にわたっています。しかし人知れず静かに消えていく在来作物の数は、ここ庄内でも近年急速に増えつつあります。
在来作物研究の先駆者であり、山形大学農学部教授であった故・青葉高氏は「在来野菜は生きた文化財」という言葉を残しています。一粒の種子には、長い間育まれてきたその土地ならではの文化や暮らしの知恵が詰まっています。種子が消えてしまうことは、文化や暮らしの知恵までもが一緒に消えてしまうことなのです。いまここで手を打たなければ、その思いから、平成15年11月には山形大学農学部が中心となって「山形在来作物研究会」も設立されています。
「平田赤ねぎ」は酒田市(旧・平田町)飛鳥、砂越、楢橋地区で、農家の自家用につくられてきた在来野菜です。1年以上もかかる栽培期間の長さと、手間の多さから、市販されるまでの収量には至らず細々と自家用に栽培され続け、主に保存食として使われてきましたが、平成15年「平田赤ねぎ生産組合」が結成されて以来、増産へ向けた取り組みが始まり、いまでは首都圏へも出荷されるようになりました。
平田赤ねぎの一番大きな特徴は、鮮やかな紅色。生は辛みがあり、火を通すと一転して柔らかな甘みを感じさせます。その味の良さ、姿の美しさを認められ、価格は白ねぎの2~3倍になっています。生産者たちによる選別の基準はとても厳しく、色や形が揃わないものが出荷されることはありません。こうした姿勢があるからこそ、品質が保たれるのです。
たくさんの、惜しまれながらも消えてゆく在来作物があるなかで、地域の人たちが一体となってその栽培に取り組み、わずかに残されていたものが全国へと送り届けられるまでになった平田赤ねぎの存在は、私たちに希望の光を与えてくれます。
山形県にはまだまだ数多くの、貴重な在来作物が残されています。受け継がれてきたものを絶やすことなく次の世代へと伝えてゆく大切なこと、それはいま、この地に暮らす人たちの地道な活動によって、静かな輪となり拡がっています。
収穫の様子
平田赤ねぎ
赤ねぎを使ったお菓子

赤葱うどん
赤葱うどん完成版

「平田赤ねぎ」の主な取扱店
ひらた農産物直売所 めんたま畑
住所:酒田市飛鳥字堂之後83-3
TEL:(0234)61-7200
営業時間:9:30~18:00(冬期間は9:30~17:30まで)
定休日:火曜



contents

庄内の食材が食べられるお店
ロゴマークについて