からとり芋

庄内のおいしい食材

からとり芋

からとりいも

季節「秋」


からとりは、庄内に伝わる里芋の一種。芋は煮物や汁物に、葉柄はゴマ和えやおひたしに、そして葉柄を乾燥させた芋がらは柔らかくもどして雑煮や納豆汁の具にと、大きな葉以外はすべて食べることができます。庄内では芋をずいき、葉柄をからとりと呼ぶことが多いようですが、いずれも身近なお惣菜として親しまれてきました。
最上川と立谷沢川の流域に細長く広がる庄内町は、日本の米の歴史を語る時に欠かせない存在である「亀の尾」誕生の地でもあります。その庄内町添津地区では、昔から質の高いからとりがつくられてきました。特に昭和50年代半ばからは、稲に代わる転作作物として栽培に力を入れるようになり、昭和60年には添津からとり部会も発足。現在13名の会員が40アールの畑を持ち、管理を徹底してより美味しいからとりづくりをめざし、販売促進にも取り組んでいます。
からとりは庄内の各地で栽培されていますが、そのなかでも特に添津のからとりは、味の良さで知られています。それはなぜなのか、添津からとり部会会長の斎藤鉄子さんによれば「粘土質で水はけの悪い土地と、山からの冷たい水でしょうか」とのこと。またからとりは日当たりが良すぎると駄目で、半分日陰になったところを好み、大きな木の下が一番美味しく育つのだそうです。
里芋と違って、からとり芋にはぬめりがありません。じっくり煮込んでも煮崩れることはなく、濃厚で緻密なねっとりとした食感、まろやかな味わいは無類のもの。秋に出荷されますが、おでんや芋煮汁の具にも最適です。
夏に旬を迎える茎はそれとは逆に淡白であっさりとした食味、しゃりしゃりした歯ざわりが特長。皮をむき塩を加えたお湯で茹ですぎないよう注意して煮て、冷水に10分ほど浸してアク抜きします。爽やかな薄緑色をいかしながら、調味料を含ませれば完成です。
また風通しのよい日陰に茎を吊るして自然乾燥させた芋がらは、熱いお湯でもみ洗いした後、数分間湯に浸して戻してから調理します。昔ながらの保存食品で、一年を通して楽しむことができる汁物の具として重宝されています。
平成18年度からは庄内総合支庁の事業のひとつとして、白ダツと呼ばれる、葉柄を遮光して軟白栽培したからとりの栽培も始まりました。白ダツは首都圏や関西方面の料亭で使われる高級食材です。斎藤会長はじめ添津からとり部会の皆さんに、いま大きな期待が寄せられています。

※庄内の各産直、スーパー、小売店で販売しています。
からとりの畑
生産者のみなさん
からとり作り
納豆汁

納豆汁




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