マコモダケ

庄内のおいしい食材

マコモダケ

季節「秋」


『マコモダケ』は、池や沼などに茂生するイネ科の水生植物「マコモ」の花芽に黒穂菌が寄生し、根元が筍状に肥大したものです。2メートル以上に伸びた草丈の根元の直径が3~5センチに肥大した部分を食用とします。原産地は中国~東南アジア、その歴史は古く、お釈迦様がその葉でムシロを編み、その上に病人を寝かせて治療したという伝説が残っています。また、日本最古の書物「古事記」「日本書紀」、歌集「万葉集」にも記載されており、出雲大社や氷川神社などの神事で使われる霊草としても有名です。
藤島地区に住むマコモダケ生産者の板垣さんは、平成8・9年に長沼温泉「ぽっぽの湯」の構想検討委員メンバーになり、藤島独自の特産品がないかを模索していました。検討会のときに長沼に古くか口ずさまれている歌の一節にある『春孟宗、夏すもも、秋伝九郎さわし柿…』の旬の産品のひとつ『伝九郎柿』を復活させようと思いつき、尽力しました。そのほか、どんな作物などがあるか調査した結果、水はけの悪い田んぼでも作られるという『マコモダケ』を育てようと思ったのが、この新しい作物との出会いでした。
栽培を始めたころは「ガヅギ(野生マコモ)なんか植えてどうすんなだ?」と、雑草としてのイメージの強さから、周囲からの批判も多く、食用として認識されるまで時間がかかりました。また、悩みのタネは尽きません。無農薬栽培のため、大量発生するイナゴにせっかく大きくなったマコモダケの葉が食べられてしまったり、収穫時期が稲刈りと重なり困ったこともあったそうです。しかし、積極的な宣伝を地道に行うことで、今ではようやく食用として認識され始め、「ぽっぽの湯」のみならず藤島の特産品として成長してきました。
現在出荷中のマコモダケは、色が白く、歯ざわりはタケノコとアスパラガスの中間ぐらいの軟らかさで、くせがなくほのかな甘みがあります。カリウムを豊富に含んでいることから血圧を下げるなど健康食材としても注目されています。その味には、食の都親善大使も惚れこんでおり、お店のメニューにも期間限定で取り入れています。収穫時期が9月下旬からの約1ヶ月と短く、1年中食べられる食材ではないので、これからは工夫して長期貯蔵したり、油との相性の良さを活かした調理方法を開拓したりなど、今後の展開の可能性の広さに夢も膨らみます。また、乾燥させた茎葉を活用し、円座を作るなど新たな特産商品としての開発も考案中とのことです。板垣さんは、マコモダケという新しい野菜との出会いを喜び、おいしさを感じてもらえた時が一番嬉しいとおっしゃっていました。まだマコモダケに出会えてない方々にも是非味わっていただきたい食材です。
マコモダケと生産者
マコモダケ
マコモダケ炒め

マコモダケ炒め


「マコモダケ」の主な取扱店
ぽっぽの湯 農産物直売所
住所:鶴岡市長沼字宮前266-1
TEL:(0235)64-4126
営業時間:6:00~21:00
定休日:第2木曜、6・11月臨時休業有



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