宝谷かぶ

庄内のおいしい食材

宝谷かぶ

ほうやかぶ

季節「秋」


鶴岡市宝谷地区に“宝谷かぶ”という在来のかぶがあります。由来こそ不明ですが、かつて林業が盛んだったことから、炭焼き用に伐採した跡地を利用して、冬の保存食用に栽培されていました。
以前は近隣一帯で生産されていましたが、労力のわりに収量が少ないことや収益につながりにくいことなどから徐々に生産が減り、ついには畑山丑之助さん、ただひとりだけが栽培する状況になってしまいました。最後のひとりとなってしまった畑山さんは次の世代のためにせめて種だけでも残したいという思いから、採種用に、細々と守り続けてきました。
転機を迎えたのは平成18年。 「このままでは宝谷かぶがなくなってしまう」と危機感を持った櫛引庁舎の蛸井弘さんや、宝谷かぶの味に魅了されたアル・ケッチァーノの奥田政行シェフ、山形大学農学部の江頭宏昌准教授らが中心となり『宝谷蕪主会(ほうやかぶぬしかい)』が立ち上げられました。この“蕪主”は一般的な株主と違い配当金ではなく、収穫されたかぶが分配されます。さらに、採れたてのかぶ料理が味わえる特典つきとあって、毎年、好評を得ています。
そこで、平成22年、蕪主会では、宝谷かぶの食べ方や美味しさを伝え、地元の方にももっと親しんでもらうために、宝谷かぶのレシピ集を作成しました。メニュー開発には奥田シェフや、鶴岡市内で農家レストランを経営する長南光さんなどの協力もあり、本格的なイタリアンから手軽に作れる家庭料理まで幅広く、味はどれもお墨付きです。このレシピのおかげで、宝谷かぶの魅力がさらに広く発信されることになりました。
たくさんの方に支えられながら、より魅力が増した宝谷かぶ。 「多くの人においしいと言ってもらえ、ここまで守ってきてよかった。」と語る畑山さん。この味を、来年も、再来年も、ずっと味わってもらいたいという思いが在来作物を作り続ける源となっています。
宝谷かぶ
宝谷かぶ
宝谷かぶ

 


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