「食材」庄内のおいしい食材

通年の食材

やまがた地鶏

やまがたじどり

 家の庭に棲む鳥であることからその名がつけられたという鶏。日本には少なくとも2000〜3000年前に東南アジアから中国大陸を渡ってきたものと考えら れ、全国各地でさまざまな品種がつくり出されていきましたが、明治以降、わが国在来の鶏は急激にその数を減らしました。しかし近年在来種が再び見直され、 その血統を積極的に取り入れた地鶏が、次々と誕生しています。
 平成12年、農林水産省は地鶏肉についての特定JAS(日本農林規格)を定めました。その規格は、在来種由来の血液百分率が50パーセント以上のものであって出生の証明ができること、飼育日が80日間以上あること、28日齢以降は平飼いで一平方メートルあたり10羽以下で飼育することとなっています。
 山形県でも平成12年から地鶏の開発が始まり、遊佐町で飼われていた貴重な「赤笹系シャモ」をもとに新しい地鶏が誕生しました。赤笹系シャモと名古屋種との交雑鶏を父鶏に、横班プリマスロック種を母鶏にして交配を重ね、3年の歳月をかけてつくられたこの新しい鶏は「やまがた地鶏」と名付けられます。
やまがた地鶏の肉は赤みをおびて鶏臭さがなく、うまみ成分であるアミノ酸のうち特にグルタミン酸の割合がブロイラーより約10パーセント多く、うまみ、コク、歯ごたえの三拍子が揃っています。

 平成17年には鶴岡市に、渋谷國男さんを代表とした「やまがた地鶏振興協議会」が結成されました。
 渋谷さんたちは以前から遊休農地を利用して鶏の飼育をしていましたが、もっと味や肉質に特徴があり見た目も地鶏らしい新品種ができればと、県への山形独自の地鶏の開発を訴えてきました。その声に応えた県がつくったやまがた地鶏は渋谷さんたちにとっても、地鶏らしい見た目と一度口にしたら忘れられない味の良さが備わった最高の鶏であり、満足のできるものだったといいます。

 やまがた地鶏は渋谷さんたちの手によって、地面に放たれのびのびと育てられます。飼育期間も60日間で出荷されるブロイラーに比べると2倍以上約140日間と、細心の注意を払いじっくり手間をかけたうえで出荷されます。
 また振興会では、全国ブランド比内地鶏を擁する先進地秋田県への視察や情報交換などをおこなうとともに、飼育管理マニュアルを作成して、統一した餌を使用するなどのルールを定め、よりいっそうの品質の安定・向上に努めています。
「やまがた地鶏」の主な取扱店
クックミートマルヤマ
住所:山形県鶴岡市みどり町20-35
電話:0235-23-5246
営業時間:9:00~22:00
定休日:無

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