口細カレイ

庄内のおいしい食材

口細カレイ

くちぼそ

季節「春」


庄内の港では一年を通して、さまざまなカレイ類が水揚げされています。マガレイ、マコガレイ、イシガレイ、ヤナギガレイ、メイタガレイなど、およそ20種類にも及ぶといわれるカレイのなかで、庄内に暮らす人々に一番人気があるのがマガレイ。口元が小さいことから地元では口細鰈と呼ばれています。太平洋側のものと比べるとやや小ぶりですが、肉厚で旨味が濃いのが特徴です。
マガレイは瀬戸内海、山陰地方以北の水深150mまでの海底に広く棲息する魚で、マコガレイとよく似ていますが、白い無眼側の尾の縁辺が黄色くなっていることですぐに見分けることができ、この黄色が鮮やかなほど鮮度がよいともいわれます。
鶴岡市の由良、三瀬、小波渡地区は庄内浜でも特に美味しい魚が獲れることで知られています。それはどうしてなのか、科学的に解明されているわけではありませんが、磯浜で海底が砂や石であるために海水がきれいなこと、沖では海底から泡が立ち上っているところがあり、真水が湧き出ていると思われることから、餌となるプランクトンが豊富なこと、地形による潮流や波が及ぼす影響なども考えられます。
由良地区で民宿を営む和田仁さんは、ベテランの漁師。 宿泊客のお目当ては、和田さん自らが漁に出て供する新鮮な魚介類です。口細鰈は毎年7・8月が禁漁のため、3~6月、9~10月が漁期ですが、3~6月は海岸から9~10kmほどの所で、そして9月に入ると魚がより深い所へと向かうのを追いかけて沖へと進んで網を入れます。和田さんによれば、口細鰈は6月20日過ぎからが本当の旬とのこと。あまり大きいものは大味になるため、小さくても肉厚なものを選ぶことが大切で、約15cmくらいのものがちょうどいいそうです。
口細カレイ
日本海

口細鰈の一番の調理法はなんといっても素焼きで、旬のものは焼いていても香ばしく、いいかおりがします。厨房を預かる妻の光子さんも、脂がのっているので包丁をあてても滑りが違うし、味噌汁にすると玉の脂が浮いてくると語ります。その他にも刺身や煮付け、唐揚げなど、口細鰈の味わい方は多彩です。
庄内では例えばマコガレイを鶴岡でエンショウガレイ、酒田でネサシ、鼠ヶ関でモクガレイなど、カレイに標準名とは違った名前をつけて呼んできました。他にもババガレイ、アワダチ、クリノキハなど、さまざまな呼び名があり、庄内の人たちにとって、カレイがいかに身近な魚であるかを伺い知ることができます。

※庄内の各スーパー、鮮魚店で販売しています。
焼き口細カレイ



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