「食材」庄内のおいしい食材
夏の食材
サマーティアラ
いちごといえば、春。普通、12月~5月にかけて収穫されるのが一般的です。庄内でも様々な品種のいちごがつくられています。八百屋さんやスーパーの店内 がいちごの香りでいっぱいになると、なんだか嬉しくなりますね。さて、日本でいちごの需要が最も多くなるのは、クリスマスシーズンの12月。いちごは生食 よりも、ケーキに利用されることが多い果物なのです。
庄内でのいちご栽培の歴史は古く、昭和20年頃から庄内砂丘地帯を中心に栽培が始められました。当初は露地栽培が主体でしたが、生産資材の進歩により今 ではそのほとんどがハウス栽培となっています。
庄内でのいちご栽培といえば、低温カット栽培といわれる4~6月頃の収穫が主で、それ以外の季節にはいちご が食べられませんでした。ケーキ屋さんなどでも夏のいちごを必要としていましたが、高品質ないちごを手に入れることができなかったため、仕方なく、甘くな い固すぎる輸入物に頼らざるを得ませんでした。
そこで、満を持して開発されたのが「サマーティアラ」です。この名前は夏に収穫されることと、ケーキを飾る 「ティアラ」をイメージしています
平成20年より試験的に栽培を進めているJAそでうらの村上淳一さんに「サマーティアラ」の現状を伺ってみました。
「サマーティアラは夏の暑さにも負けずに育つ元気ないちごです。収穫は8月下旬から。平成21年は主に関東方面に試験的に出荷され、高い評価を得ました。平成22年からは栽培農家を増やし、本格的に出荷される予定です。
その魅力はなんといっても夏秋期に収穫できることですが、味が濃く、光沢のある明るい赤色で、果実の切り口にも綺麗な赤色が入るなど見た目も大変優れています。また、これまでのいちごよりも若干大きく、収穫量が安定しやすいことも特徴です。
サマーティアラクッキー
さらに、山形県で育成された品種のため、いちごの株を市販のものより安く手に入れることができるため、生産者の方々にとっても非常に有益です。」村上さんは「出荷量が安定すれば、様々な販売や活用法も考えられる。」と農家の方々の取り組みに期待を膨らませています。
「ショートケーキで生クリームと一緒に。」村上さんオススメの食べ方です。「ケーキ屋さんなどの店頭でも、サマーティアラの名前を是非使ってほしい。庄 内産のいちごだということを、地元に、全国に知らせたい。」と、村上さんはおっしゃっていました。これから食べるいちごケーキには、庄内でつくられたサマーティアラが使われているかもしれませんね。
※業務用が中心となっているので、庄内の菓子店でお求めください。
※業務用が中心となっているので、庄内の菓子店でお求めください。